第一期終了ご挨拶
取り敢えずここまででブログの第一期を終わります。当初より一か月限定で書ける所まで書くつもりで始めたので少し押してしまいましたが思いついたことは一通り書けたと思っています。ブログ全体の目的としては人形が如何なる要件をもって他の立体造形物と分別できるのかという事を文化的、歴史的傍証をひいて説明できるかというところにありました。人形は様々な側面から検証可能なものなので心理学やら考古学やら美術やら雑食的に調べる必要がありちょっと雑然とした内容になってしまいましたが一人形作家としてはこの辺が妥当なところだと個人的には思っています。本文の中にはブログを簡単な読み物にする為に引用文献をかなり大胆に省略、改変している箇所が多々あるので出来れば原文に当たって確認していただければと思います。 四谷シモンさんが青木画廊で初個展をやってから50余年の歳月が過ぎ創作人形の世界も大きく変わったというのは確かな事実だと思います。その歳月の中には多くの人形作家たちのトライアルが有り現代創作人形のアイデンティティの土台になりました。しかし個々の作品の出来不出来を見るだけではその実像を掴み損ねてしまうのではないかという危機感が私にはありました。そういう意味で少し引いた場所から人形全体を一度見渡してみても良いのではないかと考えこの様な構成のブログとなりました。その様な大まかな人形の歴史を出来るだけ多くの人にご紹介したく文章についてもなるべく難解にならないように心掛けたつもりですがいかがだったでしょうか? 読みずらい箇所も多々あったと思いますがお付き合いいただきありがとうございました。最高の批評は作品を創作する事という言葉もあるようなのでまた作品制作に戻りたいとます。改めてまとまった時間と書くべき内容が揃ったら第二期のブログもあるかもしれません。その時はよろしくお願いします。ではさようなら。 月光社 つじとしゆき